ドローンビジネスの農業での活躍とは

2016/02/01

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ドローンビジネスの農業での活用

産業用無人ヘリとは

産業用無人ヘリとは、水稲などの農作物に種もみ・農薬を遠隔操作で直播・散布するのに使用されるヘリコプターを指します。法律上、積載可能重量は、(離陸総重量ー機体重量)とされています。操縦には農林水産航空協会指定の教習を受け、産業用無人ヘリコプター技能認定証が必要となります。

無人ヘリの役割

無人ヘリを農業利用する場合、主に農薬散布と水稲の直播(じかまき)があります。

無人ヘリによる農薬散布

ヘリによる農薬散布は1980年代から行われており、薬剤をヘリに搭載して空中から散布することで、作業効率の大幅アップとヘリのダウンウォッシュ(下方向への強風)により薬剤の広範囲均一散布が可能と言われています。

無人ヘリによる水稲の直播

直播とは水田に種を直接まくことです。日本では伝統的に、苗を育ててから人の手で田植えを行う方法がとられており、直播は収穫量では劣ります。また、トラクターでの収穫も綺麗に並んでいないと使えないというデメリットが考えられます。対してメリットは、稲を育てる作業が不要で作業の省力・低コスト化による人件費の削減が期待できます。

企業別農業ドローン開発

メーカー ヤマハ発動機 自立制御システム研究所 DJI
モデル FAZER MS-06LA Agras MG-1
参考価格  1231万6500円 200~300万円 約280万円($1.5万)
全長 3.7m 90cm  152cm
重量 70kg 3kg  8.8kg
飛行時間 60分 20分  24分
薬剤量 30kg 3kg 10kg

ヤマハ発動機


ヤマハ発動機は、1980年代中ごろには、一般農家にヤマハ製ヘリは認知されており、国内で産業用無人ヘリを最初に実用化しました。その後も研究を続け多くの改良が続けられ、2013年に最新機「FAZER」が発表されました。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は九州大学農学研究員、農研機構・九州沖縄農業研究センターと共同でドローンの農業利用への研究に取り組んでいます。

JAXAが運用する準天頂衛星「みちびき」を利用することで、GPSより高い精度での精密作業を目指しています。ドローン利用の対象は、「生育調査」と「農薬散布」で、安全性や機能面だけでなく、コスト面も重視しています。

自立制御システム研究所

千葉大学の野波健蔵教授の自立制御システム研究所では、国産ドローン「ミニサーベイヤー」の量産を決定しています。北海道の広大な農地ではすでに利用がスタートしています。

DJI

中国のドローン最大手DJI社が農業用ドローン「Agras MG-1」を発表しました。「Agras MG-1」はローターを8個搭載のオクトコプターで、リアルタイムスキャンにより地上との距離を調整しながら農薬散布を行い、手動散布の40倍の効率で作業できると言われています。

その他

監視ドローンの農業利用

静岡県では新茶の収穫にドローンが利用されています。これまでは新茶を収穫するにはベテランが茶畑を肉眼でチェックして葉の色の微妙な違いから摘み取りを行っていました。この熟練の眼の代わりを高解像度カメラ搭載のドローンが担うわけです。

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