アマチュア無線免許4級の試験内容覚えるポイントまとめ
2016/09/18
目次
アマチュア無線4級の試験概要
- 出題数:法規12問+無線工学12問
- 合格ライン:法規、無線工学それぞれ8問以上正解
- 制限時間:1時間
- 出題方式:4択
電波法規のポイント
用語の定義
「無線局」・・・無線設備+操作する人
「無線設備」・・・電波を送受する電気的設備
「電波の質」・・・周波数の偏差及び幅・高調波の強度、質の悪い電波は臨時発射停止命令
「アマチュア業務」・・・個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練、通信技術及び技術的研究の業務
「アマ局免許状」・・・A5サイズ、5年有効、再申請は1年~1か月前まで、失効時にはアンテナ撤去、汚したら理由を記載した申請書を提出、変更有れば訂正を受ける
「免許証」・・・失効時したら1か月以内に返納、再交付後に発見したら10日以内に返す
暗記する事項
再免許の指定事項
- 電波の型式・周波数
- 呼出符号(コールサイン)
- 空中線電力(アンテナパワー)
総合通信局長の予め許可が必要
- 設置場所の変更
- 設備変更の工事
- 通信事項の変更
4アマで扱える範囲
周波数:21メガ ⇒ 8メガ
空中線電力:30メガ以下=10W(30イカ天と覚える)、30メガ超=20W
総務大臣に報告
- 非常通信
- 違反無線局の発見
免許の取り消し処分
- 指定事項の変更
- 電波法違反
- 不正による免許取得
アマ局運用時は、すべて免許状どおり ⇒ この範囲を超えてよいのは臨時通信のみ
アマ局は、他人依頼の通信・暗語の使用は不可
電波利用料は、毎年30日以内に支払う
電波法に基づく処分に違反した場合
- 3か月以内の運用停止
- 空中線電力・周波数の制限
アマチュア局の運用
無線通信の原則:用語はできる限り簡潔に
アマ局に備え付ける:無線検査簿
移動するアマ局は、免許状を無線設備の常置場所に置く
発生事項 | 対応方法 |
通信を受信 | 「了解」または「OK」 |
呼出しを受けたが、相手のコールサインが不明 | 「誰かこちらを呼びましたか」 |
自局の呼出しか不明 | 判明するまで応答しない |
通信の終了 | 「さようなら」 |
通報の終わり | 「終わり」 |
相手局に反復を求める | 「反復」の次に反復箇所 |
呼出して応答がない | 3分間隔をおく |
試験電波 | 「本日は晴天なり」と自局呼出符号を10秒以内 |
非常時 | 呼出事項に「非常」を3回前置き |
誤った送信を行ったことを知った | 「訂正」を前置きして、正しい語字を更に送信 |
無線工学のポイント
無線送信機に擬似負荷を用いる目的:調整中に電波を外部に出さないため
DSB送信機の周波数関係:f(o)=1/6f(c)
FM送信機で変調波を得るには、位相変調器が必要
FM送信機の構成:音声増幅器の次は「IDC回路」、位相変調器の次は「周波数逓倍器」
SSB送信機には逓倍なし
自動車雑音に強いのは、FM方式
SSB変調波から音声信号を得るには検波器が必要
スケルチ回路:受信電波が無いときに出る大きな雑音を消す
FM受信機の周波数弁別器(復調器):周波数変化を振幅変化に変換し、信号を取り出す
AGC(オートマチックゲインコントロール):受信電波が変動しても、受信出力を一定に保つ
スピーカ雑音を外来雑音か調べる方法:アンテナとアースを導線でつなぐ
受信機に電波障害を与える恐れの低いもの:電波時計
ラジオ受信機の電波障害:BCI
テレビ受像機の電波障害:TVI
電波発射による混信・妨害の原因:第3高調波が強く発射されている
他の無線局に電波障害を与える恐れの低いもの:送信電力の低下
ラジオ受信機に強力な電波でBCI発生:混変調
短波の基本波による電波障害防止策:広域フィルタを挿入
交流入力の全波整流回路の出力:交流入力の2倍
接合ダイオードの特性:順方向電圧=内部抵抗小
電源の定電圧回路に用いられるダイオード:ツェナーダイオード
ニッケルカドミウム蓄電池:1個当たり電圧1.2V
乾電池の並列接続:使用時間が長くなる
蓄電池の直列接続:合成電圧は加算、合成容量は不変
リチウムイオン蓄電池:1個当たり電圧3.6V、継ぎ足し充電可
ダイポールアンテナの給電点インピーダンス:75Ω
直列抵抗器の抵抗を内部抵抗の3倍にすると、測定範囲は4倍
分流器は、電流計の測定範囲を広げるために並列に接続する
直流抵抗の測定手順:測定レンジ選択⇒テスト棒を短絡⇒0Ω調整
アンテナと給電線の整合状態チェック:給電線の、アンテナの給電点に近い部分に挿入
初めてアマチュア無線4級を受験する人へのアドバイス
法規については、完全に暗記するのみです。
無線工学については、高校の物理の知識があれば、多少有利かもしれません。フレミングの法則や、オームの法則などから出題される場合があります。但し、そういった計算問題の出題頻度はそれほど高くはないため、苦手な人は、その範囲の問題は捨てるという手もあります。
私は、アマゾンで一番売れていてレビューも良かったという理由で、「初級アマチュア無線予想問題集2016年版: 完全丸暗記」を4~5回繰り返し解きました。丸暗記です。
量が多く感じるかもしれませんが、似たような問題が多く、実は暗記量はそんなに多くありません。すべての問題に出題頻度が★の数で記載されているので、★4以上の問題に絞って丸暗記しました。
2週間ぐらいの勉強期間でしたが、私の場合は、無事合格することができました。これから受験を考えている方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
試験合格後にやること ⇒ 【アマチュア無線4級】無線従事者免許の申請手続き