ドローンの歴史(下)無人航空機のこれから

「X-47 ペガサス」 by wiki
目次
ドローンの歴史③無人航空機のこれから
RQ-4 グローバルホーク

「RQ-4 グローバルホーク」 by wiki
全長 | 13.5m |
全幅 | 35.4m |
総重量 | 12,111kg |
航続距離 | 22,779km |
最高速度 | 629km/h |
「RQ-4 グローバルホーク」はノースロップ・グラマン社が開発した攻撃能力を持たない偵察用無人航空機で、長時間飛行プラットフォームを目指して開発されました。
特徴的なデザインの機体には、全長の3倍近い翼を持ち、約2万km上空を34時間以上飛行することが可能で、約1トンの積載重量を誇ります。
偵察機器には、従来の光学・赤外線センサーに加えて合成開口レーダー(SAR)を装備し、長時間の広域監視による膨大なデータ収集が可能となっています。またRQ-4自体も、飛行高度が他の航空機の遥か上空であり、その独特の機体デザインはステルス性能が高く、地上からの発見は至難となっています。
日本での配備は
2000年の軍事演習ののち、2001年にアフガニスタン侵攻へ参加しました。2003年には量産初号機が完成し、2005年には第2次発注が行われ、日本も2016年頃からの運用を目指しています。
X-47A「ペガサス」

「X-47A」 by wiki
全長 | 5.95m |
全幅 | 5.94m |
総重量 | 2,678kg |
航続距離 | 2,778km |
「X-47 ペガサス」は米海軍主導による「UCAV(Unmanned Combat Air Vehicle)-Navy」プロジェクトのためノースロップ・グラマン社が製作している現在開発中の無人戦闘機です。
実験機である「X-47 A」は航空機設計の第一人者であるバート・ルータン氏がCEOを務めるスケールド・コンポジット社が製造を担当しており、航空母艦での運用を想定されいます。
そのため甲板上での短距離での発艦と着艦を想定し、機体の衝撃に対する強度を高めながら、高いステルス性能を確保するための無尾翼で機体全体で強度を確保する設計となっています。
X-47B「ペガサス」

「X-47B ペガサス」 by wiki
全長 | 11.6m |
全幅 | 18.9m |
総重量 | 20,215kg |
航続距離 | 3,889km |
巡航速度 | マッハ0.9+ |
「X-47 B」はX-47Aの機体をさらに大型化することで武器搭載量を増強した機体です。またX-47Aで見つかった課題、エンジン後方に位置するノズルからの赤外線放出に対して赤外線抑制装置の追加などの改善がなされました。
史上初のUAVの空母着艦成功
2011年に初飛行に成功したX-47Bは、その翌々年の2013年には史上初となる無人機の空母着艦に成功しました。
X-47の今後
「X-47B」は現状でも機体制御の多くをコンピュータにより行われており、今後はさらなる制御システムの向上により操縦士無しでの母艦からの発着艦を目指すとされています。またレーザー発射装置と高出力マイクロは(HPM)発射装置を搭載することで、敵からの弾道ミサイルをレーザーで迎撃したり、敵基地の破壊をも目標にしています。