ドローンで空撮映像を撮るときの基本と注意点
2016/01/21
目次
空撮の基本操作
ドローンの操作にも慣れてきたら、ドローンの醍醐味である空撮にチャレンジしてみましょう。ただ適当に空撮映像を見るだけでも、普段見られないような迫力ある映像が撮れますが、アングルやカメラ移動の基本を押さえることでグッとカッコイイ映像が撮れるようになります。
空撮時のドローン操作は「ゆっくり」が基本
迫力のある映像を撮るために、急上昇・急降下の操作をしがちですが、視聴者が酔ってしまう恐れがあるので、ここぞという時以外は、急な操作は避けるようにしましょう。
ズーム
高級機でない限りズーム機能は付いていないので、ドローンを前後に移動させることでズーム効果をだすことになります。
パン・ティルト
「パン」とは、映像を撮る際の技法でカメラを左右に振ることです。対して「ティルト」は上下に振ること。これらの技法のポイントは以下のようになります。
- パンは広さ、ティルトは高さを表現するときに使う
- 被写体の位置関係や状況を表現する
- ゆっくり操作することが基本
- 動きは一方向のみ(往復したり、ズームと組み合わせたりしない)
- 太陽方向に向かないように注意
空撮時の注意点
必ずロケハンをする
ロケハンとはロケーションハンティングの略で、簡単にいうと、事前に撮影場所を予習しておくことです。
ドローンを飛ばして良い場所なのか
改正航空法が施行され、ドローンの飛行禁止区域も具体的に決められました。(詳しくはこちらの記事を参照)必ず飛行してよい場所なのか確認し、必要であれば許可を取るようにしましょう。
プライバシー保護に気を配る
空撮は基本的には、自然や建造物などの景色を撮影しますが、通行人の顔や、車のナンバー、家の表札などが映像に入ることもあります。動画をアップロードして不特定多数の人に公開する場合には、ぼかしを入れるなどの気配りが必要です。
空撮時の操作で心がけること
肉眼で視認できる範囲を守る
空撮に限らないことですが、映像作りに集中しすぎるあまり、周囲への注意が疎かになってしまうことが多いです。特にFPVで空撮する場合には、知人にドローンの監視役を頼むようにしましょう。
高度に気を付ける
迫力ある映像を撮るために、つい空高く飛ばしがちですが、通信距離と強風に注意が必要です。
通信距離
通信距離は機種によって様々なので、必ず自分のドローンの通信距離を調べておきましょう。空撮に夢中になっているとついつい通信距離を超えて飛行させてしまいノーコン状態に陥るという事故が多いです。
強風
上空へ行けば行くほど風の流れは、読みにくくなります。晴天で地上では、無風であったとしても、上空で風に煽られて墜落する事故も多いです。上空の風の流れを読むのは上級者でも難しいので、高い高度での映像を撮りたい場合には、リーシュ(ひも)を付けることをオススメします。(リーシュは一方をドローンに、もう一方を体に巻きつけて、凧揚げのようなかたちで使います。)