日本でドローンレースが普及しない3つの理由

2016/03/22

junction-910111_1280

ドローンレースの普及しない理由

海外でドローンレースが盛り上がりを見せる中、ドローン元年と呼ばれた2015年の日本ではいくつかのドローンレースが開催されましたが、エクストリームスポーツとしての期待を集める海外と比べるとイマイチ盛り上がりに欠けています。

日本で普及が進まない理由は、大きく3つ。

  • レース用ドローンは入手が困難
  • 使用する電波帯にはライセンスが必要
  • 練習できる場所が少ない

レース用ドローンの入手が困難

そもそもレース用ドローンと普通のドローンってどう違うの?という話ですが、レース用と謳っているだけあって、産業ドローンやホビードローンと違い、早く飛ぶことを目指して作られており、大きな特徴は以下の2点です。

  • FPV(一人称視点)での操縦が可能
  • 機体制御がオフ

FPV とは「First Person View」の略で一人称視点と訳されます。最近のゲームでFPSという単語を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。あのFPと同じFPです。外から眺めて操縦するのではなく、自分がドローンに乗り込んだ視点から操縦することができます。

次に機体制御がオフについて。ドローンが安定して飛行できる理由は、機体に内蔵された各種センサーによって、機体の空中での制御を自動で行っているからです。しかし、安定して飛行できること は反対に機体の急制動ができないということになります。そのため、レース用ドローンでは、機体制御機能を最低限に落とし、レースに耐えうる俊敏な動きを可能としています。

このような特徴を持ったレース用ドローンは、市販されておらず、ほとんどが自作になります。レース用ドローンの作成は、個々のパーツを集めて組み立てるミニ四駆のイメージが近いと思います。

使用する電波帯がライセンスが必要

これは、FPVという機能に原因があります。FPVはドローンにカメラを搭載し、コントローラーにモニターを装着して手元の映像を見ながら操縦できる機能です。このドローンとコントローラー間を繋ぐ電波が「5.6ヘルツ帯」を使用していることが原因です。

日本では電波法によって、電波を利用する際には、電波帯によって利用用途が定められており、この5.6ヘルツ帯を利用するには免許が必要となっているのです。しかし海外では禁止されていないため、FPV機器が日本国内だけ使用できない状態になってしまっています。

これをパスするには、アマチュア無線免許を取得し、利用申請を出す必要があります。アマチュア無線免許4級の資格の難易度はあまり高くはないため、早い人だと1週間、だいたい1か月の勉強で合格することができます。合格後は、利用申請を国に提出することでFPVドローンの使用が可能となります。

ですが、現在免許の要らないWiFiを利用したFPV機器が開発されているという話もあるので、今後FPVのハードルが下がることが期待されています。

練習できる場所が少ない

ドローンレースに興味を持った方の多くは、海外のドローンレースの動画を見た方がほとんどかと思います。しかし、日本国内では、海外のような広大で見晴らしのよい練習場所はなかなか無いのが現状です。

また昨年、改正航空法が施行され、200g以上のドローンは様々な規制が敷かれました。もちろんレース用ドローンも200gを超えるため、練習場所はさらに限られる結果となっています。

そのため日本で技術を磨くためには、ドローンシミュレータやドローンの練習場などを活用することが必要となってきます。

まとめ

以上のように、日本ではドローンレースが普及するための前提条件が整っていないことが分かります。しかしドローンレースの普及が難しい一方で、産業用ドローンの進歩は着実と進み、事業現場でのドローン活用はハイペースで進んでいます

このことから産業方面からドローン関連の法整備や仕組みが整えられることで、ドローンレースの環境が整い、日本でも一気に普及することも夢ではないのかもしれません。

-レース用ドローン
-