産業用ドローンの最先端を行くヤマハ発動機とは

2016/01/26

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ヤマハ発動機の産業用無人ヘリコプターの歴史

ヤマハ発動機は1955年に静岡県浜松市で川上源一氏が創業した自動二輪メーカーです。現在ヤマハと言えば、バイクあるいは楽器というイメージが強くあります。

しかし実は、二輪車開発をもとに製造技術を高めて、バイクやスクーターはもとより、ビークルやクルーザー、除雪機、ゴルフカーなどなど実に多様な事業領域を展開している企業なのです。その中の1つに産業用無人ヘリコプターがあります。

産業用無人ヘリコプターのはじまり

1980年ごろ、農林水産航空協会では、新たな農薬散布方法の開発のためヤマハ発動機にRCASS(Remote Control Splay System)の委託研究を行っていました。RCASSとは遠隔操作により農薬散布をすることで、ヤマハの無人ヘリ開発は、農業の効率化をねらいとした国策でスタートしたと言えます。

1983年「RCASS」

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当初は、エンジンのみの提供でしたが、ヤマハ発動機は、新事業分野開拓の可能性を感じ、無人ヘリコプターの機体全体の製作を受託しました。これが最初の試作機「RCASS」の誕生となります。

1987年「R-50(L09)」

img_0021987年、模型ヘリ業界のヒロボー(株)と協力し、世界初となる最大積載量20kgの本格的な薬剤散布用無人ヘリコプター「R-50」が完成しました。台数限定でモニター販売が行われ、「R-50」の課題点が浮き彫りとなったことから、1988年、産業用無人ヘリコプターの普及・販売・整備を担うヤマハスカイテック株式会社を設立し、産業用ヘリコプターを取り巻く環境づくりが強化されていきました。

1991年「R-50(L12)」

img_002-1R-50(L09)の各部機能の問題点を解消し、ブラッシュアップした後継機R-50(L12)が発売されました。1995年には、操縦レベルに合わせたモデルフォローイング制御装置「YACS(Yamaha Attitude Control System)」(ジャイロセンサー)が搭載され、累計販売台数約1,000台となる産業用無人ヘリコプターの革新的なモデルとなりました。

1997年「R-MAX」

img_001「YACS」を標準装備し、ヤマハ初の水平対向エンジンを搭載したニューモデルがR-MAXです。この機体は、散布効率の向上、電装品の防滴構造化、フェイルセーフシステムなどの安全対策が施されました。さらに農業分野以外での新たな可能性に繋げるため、映像機器のマウント部や電装部品のModule化など、R-MAXは、高度な自立制御システムに対応することが視野に入れられていました。

2001年 「自律航空型 RMAX」

姿勢制御装置「YACS」のさらなる進化と高精度GPSセンサーを搭載し、とうとう自立飛行が可能となったのが「自立航空型RMAX」です。2000年には建設省より災害観測の依頼を受けて、世界初の可視外での自動飛行による災害観測調査を成功させました。

2003年 「RMAX Type ⅡG」


「安全と安心」をキーワードに開発されたのが「RMAX Type ⅡG」で、GPSによる速度制御機能などオペレータ制御を補助する各種機能が追加され操縦者の負担が軽減されました。

2013年 「FAZER」

無人ヘリコプター最新機「FAZER」は、「攻めの農業」に貢献する産業無人ヘリと銘打って発表された機体で、さらなる汎用性の向上と環境規制への配慮がなされました。

ヤマハ発動機無人ヘリのスペック比較

モデル名 RCASS R-50 RMAX FAZER
全長 1.4m 3.6m 3.6m 3.7m
重量 80kg 44kg 58kg 70kg
積載量 10kg 20kg 30kg 30kg
飛行時間 - 30分 60分 60分
薬剤量 - 10kg 24kg 30kg
排気量 292cc 98cc 246cc 390cc

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